この人、委員会の先輩でした。
「美人さんなことはもちろん

仕事がはやいだとか、電車で上手に席を譲るとか細かい所まで全部!」


えぇー。先輩そんなこと気にしてないと思ってたのにちゃんと見ててくれたんだ。


そんな話を先輩はもう、話を止めることを諦めたのか

「もう、最悪だ」

とさっきから呟きながら私たちの後ろを付いてくる。


校門を通るとなつちゃんの友達がいたみたいで話を終わりの方向に持っていく。


「先輩!
こんなお兄ちゃんですけど彼女、辞めないであげてくださいね」
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