あの太陽の下で
ゆかりside


はぁ、びっくりしたぁ〜!


乖離の幹部ってあの人たちだったんだ。



「由美ー!びっくりした。バレなかったね。よかった!」



由美「だから。そういえばさ、たくみってひとさ、前、ゆかりが倒した人だったよね?」

はぁ!?まじ!?
なんであの時教えてくれなかったの〜!

「どだろ?分かんない。」


由美「私、この目で見てたから。」

倒したひと幹部だったんだ。

ゆかり「まじか。」



あの人気づいたかな?



気づいてたらぶっ殺される・・・。



どうしよう。



会いたくない・・・。



そういや、もう放課後だわ!

なんか倉庫行きたくなってきた。




「倉庫いかない?」



由美もいいって言うはず!


由美「いいよ!いこいこっ!」




学校を出ようと

すると、

会いたくない人に会ってしまった。




それは、






たくみ・・・。


殺気やばい。


怖い怖いwww


びびってるフリせんと。



たくみ「おい、ちょっと着いてこい。」


と、一言いって学校の中に入っていってしまった。


なんか、乖離のたくみ以外の人めっちゃビビってるし。

どこが怖いんだろ?


由美「ゆかり、大丈夫?いくの?」

ぜーんぜん平気!

もちろん行くよ。



「うん。じゃ、また後でね!」


バイバーいと手を振った。


由美がずっとこっちを見てるような感じがするけど、振り返らなかった。


行くか。


ていうか、どこいったんだろ?
一応靴箱に行くと、待ってくれてた。


たくみ「来い。」



「うん。」



すると、屋上についた。




たくみ「ずっと気づいてたらんだけどさ。ゆかりちゃんって前俺を倒したよね?」



もう、やだー!
知らないフリ!


「なんのこと?見間違いじゃない?」



たくみ「そんなわけないよ。だってさ、その地味さとその制服は誤魔化せないよね?」



っ。


もう、なにも言えないわ。


「・・・。」



たくみ「やっぱり。あのとき、殴られたとこがわるかったのか気絶しちゃった。」



あれ、気絶してたんだ。

だって、動かなかったもんね。



「ごめん!あれ、助けなきゃって思って、そしたら無意識に殴ってたんだ。誰にも言ってないよね?このこと・・・。」

改良とかにバレてたらやばいからね!


言ってたら殺すかもよ?






やばっ!

今、いけないこと考えてた。


たくみ「言ってないよ。言ったら俺が馬鹿にされるしさ。」


はぁ?私が馬鹿にされてる感ありあり。

ムカつくぅ〜!



たくみ「つかさ、俺倒せるとかすごくね?全国1位の乖離の幹部をだぞ?あん時、まじで殺すって思ってたけどさ。笑笑」


ほら、やっぱり殺すって思ってるじゃん!



怖いなぁー!



でさ、ずっとおもってたんだけどさ、


「んで、ここに連れてきた理由わ?」

喋ってるときずっと気になってたんだよねぇ。



たくみ「えっと、タイマン申込もうと思いまして。」


はっ?
タイマン!?
やる訳ないない。


「えっ!無理無理。喧嘩できないし。」


出来るけどね。
やったら、ばれるし・・・。



たくみ「できるでしょ?」


殺気が・・・。


「できないって!」

なんで信じないかなぁ。
まじ疲れる。


たくみ「だけど、あのドア壊したのあんたらだったんでしょ?あんな動揺してたし。」


動揺してたか。バレバレだったのか。
言い訳考えたわ。めっちゃいいやつ笑。

「違うよ、あれあんたたちが勝手に入ってきてびっくりしたからだよ。」

ほら、いい言い訳、瞬間的に考えた!
1人で色々と考えていると・・・。

たくみ「いや、それなない・・・。それで、タイマンやってくれるの?」

まだ覚えてたのかぁ。
うーーーーん、やってみてすぐ負けるような感じにしよっかな?


よしっ、そうしよっと。


「分かったよ。やろやろ。」


たくみ「しゃ!」


何がそんなに嬉しいんだろう?
そう思い1人で首を傾げているとたくみが準備運動をし始めた。
よし、私も気合い入れてフリしてやっとこっと。


早くやりたい・・・。
早く倉庫いきたいし。


「ねぇ、やろう。そろそろ。」


たくみ「だな。」

2人とも行き、屋上の角に向かい合った。


「START!」


私たちは歩き出した。


目の前に来てからたくみ言った。


たくみ「本気でしろよ。」


すると、1発殴ってきた。


それを、受けた。


ドスッ、倒れた。



「っ。やっぱり乖離は強いねっ。」


嘘だけど倒れたの。


たくみ「嘘つくなよ。今のわざとだろ?」


なんでそんな悲しそうな顔するの?
嘘つけないじゃん・・・。
どうしたの?
ねぇ。

「っ。ごめん。」


そう言って私は走り出した。


(パンっ)

たくみが私の手を掴んだ。


たくみ「俺見たんだ。お前がずっと前1人で練習してる所を。ごめん。」

えっ!?見られてたの?
そう、私1人で戦う練習してたんだ。誰にもばれないように。
その時、ストレス発散でやってた。
だけど、それをずっとやってたら強くなっていった。
だから、たくみに殴って勝てたんだと思う。

「・・・。見てたんだ・・・。」


たくみ「うん。ごめん。」

じゃあ、分かってたんだったらタイマンやってやろっかな

「タイマンやる?」

たくみ「えっ?いいの?」

いいんだよ。

そしてまた、屋上の角に並んだ。


たくみ「START!」

発音が良いわ。


たくみ「次こそ本気でやろうぜ!」


「ふっ。」


たくみの目が真剣だ。

勝てるかてる!


(しゅっ)
たくみが空ぶった。

(しゅっ)
私が殴るとよけられた。

なんか、いい戦いになりそう・・・。


たくみが飛び蹴りをしてきた。



それを避けて回し蹴りをすると、



ちょうど首の後ろにヒットした。




(バタンっ)


たくみが倒れた。



「たくみ!大丈夫!?」

結構簡単だった。


めっちゃいい戦いになるかと思ってたけど・・・。


たくみ「っ。お、お前、相当強いな・・・。」

そんなに強いんだ私。

たくみ「女に負けたの初めてだよ。」


つか、女と戦うことってあるんだね。

たくみ「ありがとう・・・。」


そう言ってたくみは悔しそうに屋上を出ていった。







さっ、終わったし、倉庫行くか!


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