空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「俺もつぼみを最期まで愛するよ。つぼみ、

受け取って?」

答えは決まってるよ。そんなのもちろん。

「私も望夢だけを愛してます。私の人生を

望夢に捧げます。」

薬指で光る指輪に触れて、たったひとつの

愛を誓った。

「つぼみちゃんのお母さんとお兄さんにも

伝えなきゃだね。」

お姉さんの言葉に、ハッと我に返った。

お母さんはたぶん許してくれるけど、問題

はおにいだな。間違いなく反対する。

ピンポーン。突然家のチャイムが鳴り、ド

アを開けた先には、なるみと秋斗、その後

ろにお母さんとおにいが立っていた。

「どうして…?」

ここに、このタイミングで来るなんて、誰

が予想できただろうか。
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