空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
だって、お母さんとおにいが私を愛してくれ

るように、私も望夢を狂おしいほど愛してる

から。

「私は、つぼみを愛してます。もちろん大和

のことも愛してる。だから、2人が愛する人

を私も愛します。たとえ命短く、悲しい選択

だとしても。」

お母さんの言葉に胸がつぶれそうになった。

おにいの目から零れ落ちた想い。それは、私

が想像するより何倍も深くて強い愛情。

4歳離れたおにいは、事故で亡くなったお父

さんの代わりだった。きっと私のために色ん

なことを我慢してきたんだろう。おにいはい

つも優しくて、いつも一緒にいてくれた。お

父さんが亡くなった後もずっと手をつないで
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