空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
ちょっと恥ずかしそうに言った。

「つぼみちゃんにぴったりだったんですよ。

望夢と結婚するって決まっていたのかなって

思ってしまう程。」

お姉さんの言葉にお母さんとおにいは何も言

わずに微笑んでいた。

もしも、「運命」が本当にあるのなら、信じ

てもいいのかな。望夢と出逢えたのは、「運

命」だったって。

「つぼみ…?」

タキシード姿の望夢が目の前に現れて、手を

差し出した。

王子様がお姫様を迎えに来たみたい。そう考

えると私は「お姫様」…?

ないないっ!自分がお姫様だなんて…!

調子乗りましたっ!

「なに、赤くなってんの?」

望夢はまた意地悪に笑う。悔しいけど望夢の

この意地悪な笑顔が、私は大好きなんだ。
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