空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
なるみまで冷静な分析をしている上に楽しそ

うに笑みを浮かべている。

「じゃあ、早速だけど森口と岩田。今日は放

課後残って、体育祭や、学校祭で使うはちま

きとリストバンドのデザインを考えてもら

う。」

「……えーー!!??」

私たちはまた口をそろえた。だって学級委員

やるなんて一言も言ってないのに…。助けを

求めて私はなるみを見たけど、前を向いたま

ま、助けてくれる気配なんて一つもなかった。

結局、誰も助けてくれず、私と望夢は流され

るまま学級委員となり放課後を迎えた。

「じゃあまた明日。」

「がんばれよ。」

なるみと秋斗は2人並んで、手を振って帰っ

てしまった。
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