空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
と写真を撮った。小指には望夢との誓いの印

である、ピンクゴールドのリングをはめ、薬

指にはみんなからの愛の証をはめた。

次の日から、望夢はまた病院生活に戻り、私

もお見舞いの日々が再開した。

「おはよ!」

ある日、いつものようになるみと秋斗に挨拶

する。

「おはよ。昨日は熱烈な愛をご馳走様。」

なるみが私を通り過ぎながら言った。

「顔赤いよー。」

秋斗も冷やかしながらなるみの後を追っ

た。

確かに家族と親友の前で「愛してる」と

か言って、キスまでしちゃって…。思い

出すだけで恥ずかしくて。でも、大切な

人たちに私たちの永遠の愛を認めてもら

えて、私は今、大きな幸福に包まれてい

るような気がする。

「今日も望夢の病院行くの?」
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