空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
放課後、なるみは鞄に教科書をしまいながら

聞いてきた。

「行くよ!なるみたちも行く?」

なるみも行きたいのかと思い、誘ってみたけ

れど。

「いや、今日は2人でラブラブしておい

で。」

秋斗がまた冷やかすように言った。

「ちょっと!」

やめてよって言いたかったけど言えなかっ

た。秋斗の様子が少し変だったから。視線

をずらすと、なるみもまた、寂しそうな顔

で秋斗を見ていた。

「2人とも、何かあった?」

けんかしたのかな?

「なんでもないよ。望夢のところ行ってお

いで。」

安心させるなるみの声は、いつも通りに戻

っていたから少し安心した。

「わかった!何かあったら言ってね?また

明日!」

2人に手を振ると、病院に急いだ。
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