空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
いつもと違ってせわしない病院。

早く望夢のもとに行かなきゃ。

「望夢!望夢!」

病室の近くまで来るとお父さんとお姉さんの

望夢を呼ぶ声が聞こえてきた。

「望夢!」

私はドアを開けると同時に望夢の名前を呼ん

だ。病室には担当医の立花先生、、看護師さ

ん、望夢のお父さんとお姉さん、私のお母さ

んとおにいもいた。

「つぼみ…。」

お母さんは、目に涙を浮かべて私を呼んだ。

「望夢、つぼみちゃん来たよ。」

お姉さんが、寝ている望夢に私が来たことを

教えてくれた。私はその言葉に招かれるよう

に、望夢の傍に歩み寄った。ベッドの横にし

ゃがみ望夢の手を握る。いつもの優しい手は

暖かい。

「つ…ぼ…み…。」
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