空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
2人の顔を見て自然と視界がにじむ。

「つぼみ。私たちがちゃんといる。あんたを

支えるから。一緒に生きていこう?望夢の分

まで。」

ただ泣いていた。なるみの腕の中でただ泣く

ことしかできなかった。

私だけじゃない。望夢を失って辛く苦しいの

は。世界が黒く染められたのは。望夢のお父

さんとお姉さんの喪失感は私よりも深く測り

知れない。私が望夢と出会うずっと前から仲

良しの秋斗だって、心臓がえぐられるように

苦しかったはず。私ばっかりくよくよしてた

らだめだ。そうだよね、望夢。

「ありがとう。なるみ、秋斗。」

そして、1カ月ぶりに教室に入ると、みんな

が笑い合っていた。

「おはよっ!」
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