空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
第3章

止まった時間

「つぼみ、今日秋斗とクレープ食べるけど、

一緒に行く?」

高校3年の夏、私となるみ、秋斗は中三のあ

の夏と変わらず、机をくっつけてお弁当を食

べている。

「ううん。私はいいよ。いつも誘ってくれて

ありがとう。」

3人で受験して合格した高校で3年になっ

た。私は2人と一緒にいるけれど、遊ぶこと

はほとんどなくなった。その影響なのか、な

るみと秋斗は2人で遊ぶことが増えた。付き

合ってはいないみたいだけど、たぶん秋斗は

なるみのことが好き。いや、確実に好き。

いつも2人は私のことを誘ってくれるけど、

行く気にならなかった。

2人のことは大好き。遊びたくない訳じゃな

い。でも、3人で遊ぶと、望夢とのデートを

思い出して泣いてしまう。
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