空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「それは、そうだけど…。」

お友達だったら一緒に学校くるでしょ。なる

みと秋斗だって一緒なんだから。

「大澤~。いつからだよ~。」

秋斗が意地悪するように、大澤くんに話しか

ける。

「秋斗!違うから!」

「そうだよ。ただの片想いだから。」

「え?」

え?それはどういうこと?私にとかじゃ…な

いよね…?

「あ、いや…。俺、好きな人いるから…!」

そうだよね。私、昨日、大澤くんの口から直

接聞いたのに。自意識過剰すぎた。

「そーなんだ~。」

なるみと秋斗は、にやにやしながら自分の席

に座った。

「なんでにやにやしてるの?」

「そのうちわかるよ。」

なるみは授業準備をしながら冷ややかに言っ

た。
< 133 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop