空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
あの時隣に座っていたはずの望夢の席は、今

は大澤くんが座っている。懐かしくて心が和

んでいるのに、一番大切なピースが欠けてい

るような気がした。

「つぼみ?どうかした?」

「ううん!なんでもない!」

なるみと秋斗にはもう迷惑かけられない。私

が学校に来れるようになったのは2人のおか

げだから。

午後の授業が始まるチャイムが鳴り、それぞ 

れ席に着くと、教室に担任の先生が入ってき

た。

「この時間は、9月に行われる文化祭の実行

委員を決めます。」

担任の言葉に教室はどんよりとする。

文化祭は学校の一大イベント。無論、クラス

全員が楽しみにしているのだが…。

「先生!実行委員は具体的に何をするんです

か?」
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