空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
決まったものは仕方ないか。

「じゃあつぼみ、頑張って。」

「ファーイト!」

放課後、なるみと秋斗は軽快に帰っていっ

た。

「森口さん、行こっか。」

大澤くんの後ろをついて、会議室に向かっ

た。

「今年の文化祭のテーマを各クラスで募集

してください。それから…。」

どんどん進んでいく実行委員会議。

あまりこういうの経験してなかったから、

ついていくので精一杯。

「はぁー。疲れたぁ。」

会議が終わり教室にもどると、すぐに自分

の机に突っ伏した。

「お疲れ様です、森口さん。」

そう言って私の頭を柔らかく撫でる大澤く

ん。

「え!?」

私は驚いて飛び跳ねてしまった。

だって大澤くんが頭を撫でるなんて思わな

かったから。
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