空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
大澤くんは心配するように私の顔を覗き込ん
だ。「望夢はいない。」なんて言えるはずも
ない。ただ黙ることしかできなかった。
「わかった。森口さんが話したくなったら、
いつでも話して。俺、待ってるから。」
どうしてこの人はこんなにも優しいんだろ
う。今は無理だけど。いつか…。
「うん。ありがとう。」
いつか、大澤くんに本当のことを話したい
な。
次の日から文化祭の準備が少しずつ始まっ
た。
「では、教室展示はメイドカフェに決まり
です。」
お化け屋敷、海賊船、お菓子の家…。たく
さんの候補の中から、多数決で決まった。
「男子は教室を少しずつ作っていくので、
女子は衣装を作っていってください。それ
から…。」
だ。「望夢はいない。」なんて言えるはずも
ない。ただ黙ることしかできなかった。
「わかった。森口さんが話したくなったら、
いつでも話して。俺、待ってるから。」
どうしてこの人はこんなにも優しいんだろ
う。今は無理だけど。いつか…。
「うん。ありがとう。」
いつか、大澤くんに本当のことを話したい
な。
次の日から文化祭の準備が少しずつ始まっ
た。
「では、教室展示はメイドカフェに決まり
です。」
お化け屋敷、海賊船、お菓子の家…。たく
さんの候補の中から、多数決で決まった。
「男子は教室を少しずつ作っていくので、
女子は衣装を作っていってください。それ
から…。」