空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
けど、いつも寂しそうだった。俺が寂しさを

埋めてあげられたらいいのにって。」

一目惚れ…。望夢も一目惚れって言ってた。

ひろくんはやっぱり望夢と重なる。

顔も、声も、話し方も、何もかも違うのに。

笑った顔とか、名前の呼び方とか。望夢がそ

こにいるような感覚になる。

「つぼみ…どうかした?」

「う、ううん!ひろくんはかっこいいし、優

しいし!告白されたらその子喜ぶんじゃない

かな?」

「そう?あのね、俺…」

「ひろくん!ご飯食べていく?」

お、お母さん…!?

「いえ、今日は家族が心配するので、また今

度お願いします。」

お母さんは残念そうだったけど、なんとかひ

ろくんを帰してあげることができた。
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