空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「今日は急に家来ることになって、ごめん

ね?」

「いやいや、すごく楽しかったよ。今度また

来てもいい?」

爽やかな笑顔で聞いてくるひろくんに頷い


た。なんだか新しい友達ができたことに、私

は素直に嬉しかった。

「つぼみ、ひろくんはただの友達?」

ひろくんが帰った後、お母さんが聞いてき

た。

「そうだよ。文化祭の実行委員一緒にやって

るの。」

きっとお母さんはひろくんが新しい彼氏だと

勘違いしている。

私はもう誰とも付き合わない。だって私には

望夢がいるから。この先もずっと、望夢が好

きだから。

「ねぇつぼみ。もう新しい恋をしてもいいん

じゃないかな?」

「え?」

お母さんのこの切ない笑顔。
< 146 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop