空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「望夢くんってさ、どこにいるの?」

後ろから突然聞こえたのは、聞きなじみのあ

る声。きっとひろくんは、何となく気づいて

いるんだ。

「望夢はここにいるの。」

私は望夢からの愛のしるしの指輪をひろくん

に見せた。

ひろくんは、指輪を見て驚いたような顔をし

た。私は構わず話し続ける。

「望夢は3年前私の前からいなくなったの。

愛してるっていう言葉を残して。私たちは永

遠の愛を誓ったの。だから、この先も望夢だ

けを愛していく。」

悲しい。寂しい。虚しい。望夢がいなくなっ

て3年。今も会いたい気持ちを抑えられなく

なって涙が止まらなくなってしまう。
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