空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「つぼみにこんなに想ってもらえるなんて望

夢くんが羨ましいよ。」

ひろくんは悲しそうな目で話す。

「ひろくんを悲しませたかったわけじゃない

の。でも、ひろくんにはちゃんと話しておき

たかったの。望夢が生きたことを知ってほし

かった。」

望夢の話を聞いて、ひろくんと私の関係が崩

れてしまったらとか、ひろくんが私に気を遣

って、前みたいに普通の友達に戻れなくなっ

てしまったらとか。そんなことも考えてしま

うけど、ひろくんはそんなことする人じゃな

いって知っているから。私もまた、心の底か

ら笑いたいから。ひろくんならきっとそれを

理解してくれる。
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