空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「つぼみは悪くないよ。俺の方こそごめん

ね。つぼみの辛い過去を話させることになっ

て。でも俺、つぼみのこと好きって気持ちは

変わらないから。」

ひろくんの真剣なまなざしに吸い込まれてし

まう。ひろくんはすぐに優しく微笑むけど、

その優しさに胸がぎゅっと痛んだ。

そして、文化祭が1週間後にせまり、学校は

鮮やかに飾り付けられ、盛り上がりはピーク

に達していた。

「つぼみ!こっち来て!」

「ひろくん!こんな感じでいい?」

私もひろくんも恋愛のことで悩む暇もなく、

文化祭の準備に追われていた。

そして文化祭前日。

「いよいよ明日だね。本当にお疲れさま!」
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