空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
望夢との未来の誓いを見届けてくれたなるみ

に、私が他の男の子に「好き」って言われた

なんて。

「まぁだいたい想像はつくけど。」

声の調子は一切変えないけど、なるみの表情

は優しくて。

「あんたの勝手だけどさ、もういいんじゃな

いかな。あんた自身の時計を動かしても。」

「え?」

なるみはきっとひろくんに告白されたことを

知っていて、望夢のことは忘れて付き合って

もいいんじゃないかって言っているんだと思

う。でも私の時計は未来に動いてる。望夢と

一緒に。望夢が生きられなかった時間を、私

が一生懸命生きなきゃいけないから。
< 161 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop