空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「これ着る子ね、体調崩して保健室で寝てる

の。だから、代理でつぼみが着ようね?」

秋斗が私の頭を撫でながら言った。

嘘でしょ~。私、こんな格好恥ずかしいよ。

断ろうとしたけど、みんなの圧力には敵わず

なるみに協力してもらいながら、ドレスを着

た。

「やっぱりつぼみ似合うね。」

なるみはそう言いながら、私を鏡の前に立た

せた。鏡に映る私を見て、あの時を思い出し

た。

「望夢に見せたかったなぁ。」

望夢との結婚式の日。タキシードを着た望夢

の隣で純白のウエディングドレスを着た。

「また、綺麗って言ってくれてるかな?」

私はドレスをきゅっと握り、なるみに問いか

けた。
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