空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
私たちは4人だけの後夜祭を始めた。教室の

窓から眺める花火は、今までのどの瞬間より

も美しく見えた。望夢がいなくなってから初

めて、何かを美しいと思えた瞬間だった。

そして迎えた9月14日。望夢の命日。

待ち合わせは学校の近くのコンビニ。私はお

花を買って、コンビニに向かった。

「つぼみ、おはよう。」

コンビニには3人とももう着いていた。

望夢のお墓はバスで30分くらいのところ。

バスに揺られている間は誰も話さなかった。

お墓に到着すると、お墓を清めてお花やお菓

子を供えた。

4人で手を合わせて、目を瞑る。

「望夢、今年は約束の年だな。」

秋斗が目を瞑ったまま望夢に語りかける。
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