空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
どういうこと?2人は一体何を約束したの?

隣のなるみと目を合わせると首を傾げてい

た。

「つぼみ、渡さなきゃいけないものがある。

お前の家行ってもいい?」

秋斗の言葉に従って私たちはバスに乗り、私

の家に向かった。

「秋斗、渡したいものって…?」

私の部屋に着くなり私は早速秋斗に聞いた。

秋斗が小さな鞄から一通の茶封筒を取り出し

て、私の前にそっと置いた。

「これ、なに?」

秋斗は何も答えない。封を開けて中を覗くと

望夢とお揃いの指輪、私と望夢が幸せそうに

笑っている写真。そして一通の手紙。

「森口つぼみ様。」

その文字は確かに望夢のものだった。

望夢の整った文字に目を通していく。
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