空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「つぼみ、おはよう。」

玄関に駆けつけると、臨夢は優しく笑って挨

拶してくれた。

「お、おはよう…!」

少しぎこちなく挨拶を返すと、隣に立つお母

さんが笑った。

「何緊張してるの!望夢くん、つぼみをよろ

しくね。」

「はい、任せてください!」

「行ってきます…///」

恥ずかしくて、すぐにドアを閉めた。お母さ

んはたぶん勘違いしている。私たちが付き合

っているって。

「つぼみ、デザイン考えた?」

「考えようとは思ったけどね…、何も浮かば

ず。」

絵心のない人間がデザインなんて…。一生か

かっても無理!

「俺さ、秋斗に頼もうと思って。あいつ絵上

手いから。」
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