空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
望夢が告白してくれた、プロポーズしてくれ

た教室。手を繋いで歩いた廊下。いっぱい思

い出があるから、ずっと行けなかった。

「大丈夫?」

ひろくんは望夢のことになるといつも心配し

てくれる。

「大丈夫。これで最後にする。」

最後。望夢と一緒に生きるのは今日で最後。

「俺も着いて行こうか?」

「いい。一人で大丈夫。」

私はひろくんと別れると、中学校に向かっ

た。

望夢と歩いたこの道。

「変わらないな…。」

望夢に初めて手を握られたり、みんなが見

てる中でキスしたり。昨日のことみたい。

校門を抜けると自分が中学生に戻ったよう

な気分になる。すぐ隣に望夢がいるような

気持ちになる。
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