空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
望夢の提案に笑顔で頷く私たち。楽しいお昼

休みも終わって、4人で体育館に向かう。

「ということで、グループごとでそれぞれ始

めてください。」

先生が5分くらい説明した後、私たち4人は

一緒にラケットを手に取り、早速試合を始め

た。つぼみと望夢vsなるみと秋斗でダブルス

の試合を楽しんでいた。

「う…うぅぅ…。」

突然、苦しむような望夢の姿が見えた。

「望夢、どうしたの?具合悪い?」

「ごめん、ちょっと頭痛い。」

なるみと秋斗も心配して私たち側のコートに

来た。私たちは保健室に行くように促すけ

ど。

「大丈夫だから。ただの頭痛だから。」

そう言って望夢は立ち上がろうとする。
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