空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
ば、ばれてる。望夢はクスクス笑いながら、

私の一歩先を歩く。

「い、いるよ。望夢はいるの?」

私まで聞くことないのに…!好きって気づか

れちゃうじゃん。

「いるよ。人生で一度だけたった一人好きに

なった奴。」

望夢にもいるんだ。そうだよね…。墓穴…掘

ったみたい。胸がナイフで刺されたかと思う

程痛む。

溢れてしまいそうな涙を必死にこらえた。

「つぼみの好きな奴ってどんな奴?」

それは…君です。なんて言えたら、楽になれ

るのかな。

「優しい目で笑ってくれて、柔らかい声で話

す、太陽みたいな人だよ。」

「そうなんだ。」

なんで…。そんなに切なそうに笑うの?

「望夢は?どんな人なの?」
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