空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「他に誰がいるの?自己紹介でつぼみが言っ

たんだよ。誰もいない放課後の教室で告白さ

れたいって。」

自己紹介の理想の恋愛シチュエーションで言

ったような。そんなの覚えていたんだ。

「早く答えて。私には好きな人がいるっ

て。」

望夢は寂しそうに私を見る。違うよ。違う

の。私は…。

「望夢。私、望夢が好きだよ。私の好きな人

は望夢だよ。」

「うそ…だろ…?」

「嘘じゃないよ!私の好きな人は望夢だけだ

もん!」

望夢は驚いたように目を見開いたままフリー

ズしている。でも、すぐにいつもの優しい目

で笑ってくれた。

「つぼみ。すげー嬉しい。」

私もだよ。想いが通じるってこんなに幸せな

んだね。
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