空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
一人でぼやーっと望夢のことを考えていた

ら、知らぬ間に家の前に立っていた。

「帰りたくないなぁ。」

「は?」

「え?」

もしかして声に出てた?恥ずかしすぎる。望

夢を見上げると、夕日のせいなのか、顔が赤

く見える。

「望夢、顔赤いよ?大丈夫?」

「い、いや!だ、大丈夫だから!」

様子が変だな。また具合悪いのかな?私は望

夢の額にそっと手を置いた。

「熱はなさそう。」

「だから大丈夫だって!」

そうかな。やっぱり私の勘違いかな。

「そっか。望夢、また明日ね。」

「ま、また明日。」

望夢が私の手を離して、帰っていく。やっぱ

り、寂しい。

「望夢!」

「ん?」
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