空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
お母さん、おにい、望夢、私の4人。き、気

まずい。

「2人はいつから付き合ってるんだ?」

「え!えぇ!?」

おにいが…気づいてる…?しかも、何か怒っ

てない?

「俺は2年ちょっと片思いだったんですけ

ど、付き合ったのは今日の放課後です。」

隣に座る望夢が、驚く程さらっと言った。お

にいの顔は曇っていく一方だけど、お母さん

の表情は清々しい程明るくなっていく。

「望夢くんが相手だと嬉しいわ。」

お母さんと望夢は楽しそうに会話を弾ませて

いるけど、私はおにいの視線に耐えるのが精

一杯で。

「ごちそうさま。」

気まずい食事も終えて、私の部屋で望夢と二

人っきり。

「あのさ、つぼみ。」

「ん?」
< 34 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop