空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「俺が帰ろうとしたとき、何か言おうとして

なかった?」

そ、そうだ。微妙な空気の食事で完全に忘れ

てた。でも、言えない。

寂しかった…なんて。

「あ、あの…!忘れたから気にしないで!」

「俺と離れて寂しかったとか?」

「そ!そんなことは…。」

にやりとずるく笑う望夢。勘が鋭い…。絶対

敵に回したくないタイプ。

「図星だね。つぼみ、かわいすぎ。」

そう言って私の髪を優しく撫でる。

「か!かわいくなんか…ないもん。」

いくら超モテモテイケメンの望夢と付き合え

ても、私がかわいくなるはずないし。私は、

不安なんだよ?なんで望夢が私を好きになっ

てくれたか全然わかんないし。望夢が、私よ

りかわいい子のところ行っちゃう気がして。
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