空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜

「言っただろ？俺はつぼみに一目惚れしたん

だ。俺、お前が思っている何倍もお前がすげ

ー好きだから。」

よくそんな台詞を…。でも、でも。すっごく

嬉しい。

「私の方が…。」

「え？」

「私の方が望夢のこと好きだもん！望夢が思

ってる何倍も好きだもん！」

恥ずかしい。でも伝えたかった。私だって、

心の中で止められるような想いじゃないっ

て。私だって、すっごくすっごく望夢のこと

好きだって。望夢ばっかり余裕そうでちょっ

と意地張ってみたくて。自分の口から出た言

葉と同時に、全身に電流が走るように心臓が

波打った。

「ほんとお前ってかわいすぎ。」

そう言いながら、私をぎゅっと抱きしめた。