空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「ほんと?」

「当たり前。」

望夢の言葉だけで悲しくなったり、嬉しくな

ったり。私って単純なのかな。

「明日、放課後空いてる?デートしよ?」

望夢と…初デート?そんなの…。断る理由が

ございません!!

「する!すっごく楽しみ!」

「明日の朝まで会えないけど、泣くなよ。」

いつものいたずらな顔で笑うから…。ほんと

に敵わない。

「な!泣かないよ!」

「じゃ、また明日。おやすみ。」

「わっ!」

チュッと音をたてて、私のおでこにキスを落

とした。

「お、おやすみ…。」

望夢が部屋を出てからも、しばらく熱はおさ

まらなかった。

本当に望夢はずるい。私ばっかりドキドキさ

せられてる。
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