空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
何が嬉しいんだろう。全然わかんないよ。そ

んなことを思っていたら、大きな腕に包まれ

た。望夢…。みんな見てるよ。

「嫉妬してくれて嬉しいから。」

「望夢…。みんな見てるよ…。」

恥ずかしいよ…。女子たちは悲鳴のような声

をあげている。

「見せつけてやるよ。」

そう言ってすぐ私を離すと。

「俺がお前のことどれだけ好きか。」

ちゅっ。軽いリップ音を鳴らして短く私に

キスをした。

「のっ!望夢…!」

幸せだけど…。何もみんなの前で。

その日私たちは、学校公認カップルとなっ

た。

「あの2人、お似合いだよね。」

「えー。あの女ムカつくんだけど。」

放課後、色んな声が聞こえる。
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