空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
私と秋斗は分かってるから。」

なるみの言葉に一筋だけ涙が頬を伝った。

望夢が入院してから2週間。

検査結果の日。

なるみと秋斗と一緒に病院にむかう。望夢の

病室に入ると、もう見慣れた顔が二つあっ

た。

「こんにちは、お父さん、お姉さん。」

とても清潔感のある素敵なお父さんと、美人

で清楚なお姉さん。望夢もイケメンな訳だ。

「お、おじさん?」

秋斗が望夢のお父さんを見て、そう呼んだ。

「秋斗!」

そっか。望夢と秋斗は幼馴染だからお父さん

のこと知っているのか。

お父さんとお姉さんに挨拶をしてから、久し

ぶりに4人でいつもみたいに話した。

「岩田さん。検査結果をお伝えしますので、

別室にお越しください。」
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