空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
勢いで言っちゃったけど…。

やっぱり毎日は迷惑かな…?重いよね。

「全然重くねーよ。嬉しすぎるから。俺、

つぼみのために治療受ける。もしよくなった

ら、手つないで学校行こうな。」

「うん…!約束だよ。」

2人で泣きながら笑った。いつかまた、一緒

に学校に行けることを願って。

病院からの帰り道は、少しだけ心が軽かっ

た。

「ただいま。」

「おかえり。遅かったわね。」

あの日。望夢の病気がわかった日から、お母

さんは前よりも私の帰る時間を気にするよう

になった。おにいは口もきいてくれなくなっ

た。でも決めたんだ。2人に認めてもらわな

きゃ、望夢の隣にいられない。何を言われて

も良い。私は明日も明後日も望夢に会いにい

く。
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