空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
でもね、おにい。私はおにいに心配かけたい

訳じゃないの。ただ望夢と一緒にいたいだけ

なの。

「お母さんはずっと賛成してるわよ?望夢く

んが病気でも病気じゃなくても、つぼみが大

切にしたいって思える人に出会えたことが嬉

しいの。」

おにいはお母さんの言葉に顔を歪めていく。

お母さんは、そんなおにいに気付いていたと

思うけど、構わず話し続ける。

「でもね、つぼみ。望夢くんと一緒にいたい

なら覚悟が必要よ。余命3カ月である以上、

望夢くんと生きる未来に保障はないの。つぼ

みにその覚悟がある?」

覚悟。それは望夢と一緒に生きたいという気

持ちの証であると同時に、望夢が死んでしま

うことを認めることでもあった。
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