空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「お母さん。私ね、一生懸命考えたの。」

お母さんとおにいは、私をじっと見つめて、

聞いてくれた。

もしも望夢が死んじゃうとして、その時私は

望夢の死を受け入れられるだろうか。

望夢のいない世界で、たった1人で生きてい

けるだろうか。そんなことを考えたら不安で

たまらなくなる。考えるだけで胸が潰される

ように痛む。離れるなら今だってこともわか

っている。でもね、後で私がどんなに苦しむ

ことになっても、悲しむことになっても、今

は望夢の隣にいたい。今は自分の気持ちに正

直に生きたい。それが私が出した答え。

「あいつを選んで本当にお前は後悔しないん

だな。」

おにいの言葉に迷わず首を縦に振った。
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