空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「お前がそこまでの覚悟を決めてるなら、

認めてやる。その代わり、最後まであいつを

手放すなよ。」

おにいの笑顔を久しぶりに見た。そのままお

母さんに視線を移すと、黙って頷いていた。

家族の優しさに触れて、今までより強く望夢

を守ろうと思った。

「つぼみ、おはよう!」

朝から元気に挨拶してくるなるみ。いつもク

―ルななるみの優しさ。

「おはよう、なるみ。」

挨拶を返して、昨日のことを話した。

「よかったね。きっと辛いこといっぱいある

と思う。でも、一人で抱え込まないで。あた

しも秋斗もそばにいる。それがあたしたち友

達の役目。」

「うん。ありがとう。」
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