空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
白い小さな箱。私はそれを受け取ってゆっく

り開けると、ピンクゴールドのかわいいピン

キーリング。

「俺とお揃いな。」

そう言って、左手の小指にはめているのを自

慢気に私に見せつけると、私の手に持つ箱か

らリングを取り出し、私の左手の小指にはめ

てくれた。

「ありがとう、望夢。」

お礼を言うと、私を優しく抱きしめた。

「薬指にもはめてやるから、待ってろよ。」

耳元で囁く望夢の声に全身が熱くなった。

「ちょっ…///」

薬指って…。そういうことだよね…?ずっと

待ってるよ。

「2人ともアツアツね~。」

えっ!?この声は!

「お、お母さん!?」

なんでここにいるの?どうして望夢の病院を

知っているの?
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