空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
そして私たちは、2人並んで短冊に願いを込

めた。

「望夢はなんて書いたの?」

「俺は…。」

“つぼみとずっと一緒にいられますように”

短冊には望夢の強い願いが書かれていた。

「望夢…。」

「こんなの書かなくても叶えられるけど

な。」

そう言って笑う望夢の目は少し潤んでい

た。ほんとは望夢も怖くて、不安なんだ。

私はただ微笑むことしかできなくて。

「つぼみはなんて書いたの?」

私は…。

”望夢とまた手を繋いで学校に行けますよ

うに”

望夢と一緒に中学校を卒業したい。高校も一

緒に行きたい。その先の未来もずっと一緒に

いたいの。望夢と一緒だよ。

「つぼみ、俺頑張るから。」
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