空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
望夢の潤んだ瞳から雫が一粒こぼれた。それ


につられるように、私の目からも堪えていた

涙がこぼれ落ちた。望夢は優しく髪を撫でて

「大丈夫」と言ってくれる。

ほんとは望夢の方が泣きたいはずなのに。

私ばっかりが望夢に助けられてる。そんな

の…。

「私も一緒に頑張るから。一緒に闘うから。

だから2人で願い事叶えようね?」

私だって望夢の支えになりたいの。

私が望夢の頭を撫でると、私の肩に頭をこと

んと落とす。

「つぼみ、誕生日おめでとう。」

震える望夢の声に答えるように頭を撫で続け

た。

「そうだ、望夢。明日はなるみと秋斗も来る

って。」

病室に戻って話すと、望夢は「わかった」と

だけ言った。
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