空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
2人きりじゃないのは少し寂しいけど、なる

みと秋斗にはたくさん支えられているから、

しょうがないか。

「つぼみ、2人きりじゃないと嫌だろ。」

「え…?」

ほんとに望夢には敵わない。何でもお見通し

なんだ。恥ずかしい。


「かわいすぎ。」

いじわるに笑うのは変わらないのに、望夢の

笑顔の奥に切なさが隠れている。

わかっている。きっと私も、望夢も。

望夢の命がもう長くないこと。だってどんな

に信じても、どんなに願っても、望夢の体は

やせ細って、顔色も悪くなっていき、体調が

良くなっているとは言えない。それでも望夢

が元気になって、一緒に学校に行ける日を夢

見るの。望夢が頑張っているから諦められな

い。諦めちゃいけない。
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