空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「望夢、大好きだよ。」

改めて私の想いを伝えた。そして、どちらか

らともなくキスをした。

神様、どうか望夢を連れて行かないでくださ

い。望夢が笑っていられる未来を与えてあげ

てください。

次の日の昼休み。

「ねぇ、つぼみ。今日あたしたちも行ってい

いの?」

「いいよ!望夢にもちゃんと伝えてあるか

ら。」

きっとなるみと秋斗は気を遣っているんだろ

うな。

「あいつ、俺の顔見たくて震えてるだろうか

らな。会ってやらねぇと。」

いつもみたいに冗談っぽく言う秋斗。でも気

づいちゃったの。秋斗の目は言葉にならない

想いで溢れていること。私だけじゃない。な

るみも秋斗も望夢に会いたいんだ。残り少な
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