空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
秋斗は怒っていたけど、なるみはクールに笑

っているだけ。

「あんた、ほんと愛されてるね。」

「え?」

なるみが私にだけ聞こえるような小さい声で

言った。

「望夢、つぼみ泣かせたら許さないから。」

「わかってる。」

望夢となるみの会話に恥ずかしくなった。

それからは面会時間のぎりぎりまで、4人で

楽しい時間を過ごした。

学校であったこと。進路の話。先生の話。恋

の話。たくさん話した。時間が許す限り。

みんなで机をくっつけてお弁当を食べていた

時みたいに。そんなに昔のことでもないのに

遠い昔のことのように思える。

「じゃあ明日も学校がんばれよ。」

「うん!」

いつも通りのエレベーター前での会話。
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