空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「秋斗。あんたがずっと近くで望夢を見てき

たんでしょ!望夢が私たちの未来に生きてい

るかはわかんない。でも、望夢が生きようと

必死なの。信じるしかないの。」

「つぼみ…。」

私は初めて秋斗に強く言った。秋斗は驚いて

いたけど、すぐに頬を緩ませた。緩んだ頬に

は、一筋の涙が伝っていた。

「あんた、強くなったね。望夢のおかげ?」

いつも通りのクールな調子でいうなるみの顔

は、涙でぐちゃぐちゃだった。

望夢のおかげでもある。けど、それだけじゃ

ないよ。

「なるみと秋斗の支えがあったから。そして

望夢が生きようと頑張ってるから。私は強く

なったんじゃないよ。みんなが力をくれてい

るの。」

なるみ、秋斗。ありがとう。
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