空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
震える声で望夢のお姉さんが言うと、4人で

笑い合った。

次の日。

「おはよっ!」

朝から病院に来た私。これから待ちに待った

望夢とのデート。

昨日、私たちは信じたくない現実をつきつけ

られた。でもなぜだろう。最後になるかもし

れないデートなのに、とてもウキウキして、

ドキドキして。病気が分かる前と同じように

「どこ行く?」とか「何する?」とか。

もちろんいっぱい動ける訳じゃない。でも、

とっても楽しくて。

「おはようございます。1日だけとは言え、

少しでも異変があったらすぐに連絡してくだ

さい。くれぐれも無理はしないでくださ

い。」

立花先生に何度も釘を刺された。

青空の下を2人で歩くのは久しぶりで。
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