空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「望夢。またここで一緒にご飯食べよ?」

私たちはお互いに自分の席をくっつけて、お

弁当を広げた。

「今日ね、お母さんとお弁当作ったの!望夢

の体調に合わせた健康弁当!」

望夢と一緒にお昼食べるのが楽しみで、お母

さんに手伝ってもらった。塩分控えめにした

り、素材の味を生かしたり。

望夢が一口食べると、今日初めて心から笑っ

てくれたような気がした。

「美味い。つぼみ、美味いよ…。」

口いっぱいにおかずを入れて、おいしそうに

食べてくれる。でも、私はわかってしまっ

た。望夢は決めたんだ。生きるか、死ぬか。

だって、望夢の目から、溢れていたから。生

きたいという気持ちが。

「望夢、治療続けるの?」
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