婚姻届と不埒な同棲
拓斗くんも大学4年生。
旦那様が経営する玩具メーカーの本社で仕事を手伝っている。
手伝いといっても、私の頃とは比べ物にならないくらい大きな仕事を任されている。

その噂はどの社員の耳にも届いているほど。

そんな拓斗くんを始め、エリートが揃うこの本社で、今日から私も働くことになった。ドイツにいた頃と同様に、広報として商品を広く宣伝していく。

しばらくドイツ語で会話してたから、日本語での宣伝ってちゃんとできるかな…。

そんな不安を抱えながら資料を片手に歩いていると、遠くから拓斗くんが向かってくるのが見えた。
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